THE GROWER
OGAWA TOYOJI VINEYARD
Cabernet Sauvignon, grown to full ripeness in Oosawa, Yokote.




" 畑が育てた甘みと、季節が深めた旨み
静かに重ねた手間が凝縮された、究極の一本 "
小川豊治ぶどう園(秋田県,横手市)
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小川豊治ぶどう園(秋田県,横手市)
秋田県横手市は、果樹栽培で県内屈指の産地として位置づけられ、大沢地区は“横手のぶどう”を代表するエリアとして知られる。
そんな大沢地区で、代々家族でぶどうづくりを受け継いできた、
小川豊治ぶどう園。
シャインマスカットなど生食用の高級ぶどうを中心に、受け継がれてきた確かな経験と技術で高品質なぶどう栽培を行う、大沢地区を代表するぶどう農家だ。
Photo: 代表 小川忠洋氏
Cabernet Sauvignon
そんな小川豊治ぶどう園が、特別なジュースのためにひっそりと
少量だけ育てているぶどう品種がある。
カベルネ・ソーヴィニヨン
この黒ぶどうは果皮が厚く、深いコクと香り、しっかりした骨格を生み出すのを特徴とする赤ワイン用ぶどうとして世界的に広く知られている品種だが、ジュースに使用されることは稀だという。
完熟を待つことで、果実味の厚みと奥行きが引き出される品種だ。
Photo: 横手市の小高い丘にススキに囲まれたジュース用ぶどう畑がある


終わらない手間が、ひと房を磨く
こうして剪定されて着粒が安定したすべての房に、手作業で袋をかけていく。
袋掛けは、完熟を待つ間に雨・汚れ・病害虫のリスクを抑え、果実をきれいに保つためのひと手間だ。
膨大な手間を重ねひと房ずつ守り抜くことで、香りと果実味がまっすぐに乗った“特別なジュースのための房”が仕上がる。
加工用ではなく、生食用と同じ基準と手間で育てられた完熟ぶどうは、袋を外してみると紫が深まり黒へと沈むような美しさを秘めている。
膨大な手間の果てに生まれるジュースは年間で僅か約1500本――
限られた数だけが世に出る。
Photo: 袋掛けされた様子は、生食用のぶどう畑そのままの光景だ

ひと房ずつ、手で守る栽培
ヨーロッパなどのワイン用ぶどう畑では、広い面積を少人数で管理するために垣根仕立てで樹を一直線に並べ、剪定や収穫などの作業を“列”として流れるように進められる形に整えるのが一般的だ。
一方、小川豊治ぶどう園は、ジュース用のぶどう畑も果実一つひとつに目が届くように棚仕立てで房を丁寧に吊って栽培を行っている。
芽を整え、房を選ぶ。そして房を切りつめて房型を整えぶどうが上下に伸びすぎないように形をつくっていく。着粒(ちゃくりゅう)が安定ししっかり実がつく状態へ一房ずつ手作業で導いていくのだ。
Photo: 完熟を迎えたカベルネ・ソーヴィニヨン

畑から、搾汁へ
「正直、ジュースのためにここまでやる人は少ないと
思います。でも、手間をかけた分だけ、いいところ
が出るんでね。
その一番いいところを、ちゃんと残したいんです。
だからこそ、搾る瞬間も妥協したくない。
ここから先のジュース作りは、息子の智洋に任せます。
最高の状態の一本に仕上げてもらいます。」
代表 小川忠洋氏